アンティークミシン
信楽のとあるアンティークショップで出会ったのがこの英国製ミシンである。
古民家カフェの装飾用にと、和骨董巡りは、結構、こまめに廻っているつもりなのだが、西洋アンティークには腰が引けていたezouにすると、このミシンとの出逢い、かなり衝撃的なものだった。
薄暗い西洋アンティークショップの床に置かれてあったミシンの装飾美とフォルム、、、初めて動物ショップで出会った子犬の目に惹かれて、その日の内に子犬を引き取ったあのときめきに、よく似ている(笑)。
男の属性として、車・飛行機・鉄道・腕時計が大好きで、その大好きさの中には、それらの機能美に惹かれる部分が多いように思うのだが、まさにこのミシン、その壷を突いている存在なのである。
しかもメタリックブラックの肌に描かれた黄金色の花模様をメインにした装飾が美しい。
ショップの店長さんに聞くとアンティークミシンでは「シンガー」が有名なのだという。
ezouが手に入れたのは、どうやらSINGER27(1902年製)と、猫足の収納テーブルが付いたフリスター&ロスマンらしい。
らしいというのは、ezouにはこういったものに対する鑑定眼がまったくなく、ネットなどで見る写真でしかその内容が推し量れないからである。
まあ偽物ではないだろう。 偽物のアンティークを作る為に、現在の流通パーツでこのミシンを組み上げて偽装するのも、古いものの部分品を寄せ集めて再構成するにしても、そちらの方がコスト的に随分高くつくに決まっているからである。
その辺りが可動部分を持つ機械ものアンティークの面白いところだ。
ここでシンガーミシンについての蘊蓄話。
1851年、アイザック・メリット・シンガ-(アメリカ)が、第1号実用ミシンの特許を取ってから、1世紀半にわたりミシンを作り続けてきたシンガ-。
旧世代の人間ならこのミシンブランドの名前を知らないものは少ないだろう。
シンガーミシンの日本上陸は1900年。このミシンが日本に上陸した時には日本ではまだ和服が中心で、ミシンの販売には、かなり苦戦したようだ。
そこで、洋裁学校を作り、洋服を流行らせ、洋裁ができる人を育成し即販売員に仕立てるという、なにやら現代の手法にも通じるような戦略が取られたそうだ。面白いねぇ。
そのお陰でシンガーミシンの可憐な美しさと、丁寧に作られた一つ一つの部品が、日本中に出回ったわけなんだけど、それが今では『アンティーク』なんですね、、面白いものだ。
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神戸大丸裏からフラワーロードに抜ける仲町筋(ルミナリエの道)を歩く。この道筋、空気のクリアな日に歩くと、日本じゃなくヨーロッパのオフィス街を歩いているような錯覚を覚える。
大阪でもようやく真夏日を逃れた日が訪れてくれた。暦は9月。まあ当たり前と言えば当たり前だが、ここ数年「気象台始まって以来の」だとか「二番目の記録」だとかが連続してるので、普通に秋風が吹いたりするだけでもホッと胸を撫で下ろしたりする。
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